レインゴリト・グリエール(1875年 - 1956年)は、ロシア帝国(現:ウクライナ)キーウに生まれ、ロシア帝国末期からソ連建国期に活躍した作曲家です。父親はドイツ人の楽器職人で、母親はピアノをよくしたポーランド人でした。
モスクワ音楽院でセルゲイ・タネーエフ、アントン・アレンスキー、イッポリトフ=イワノフなどに作曲を師事。1901年よりベルリンに留学し、作曲の研究のかたわら、ベートーヴェンやマーラー作品の解釈で知られた指揮者オスカー・フリートに指揮法を師事。モスクワ音楽院で1920年から1941年まで教鞭を執り、プロコフィエフやハチャトゥリアン、リャトシンスキーらを育てました。
グリエールはスクリャービンやラフマニノフと同世代であり、チャイコフスキーと国民楽派の両方から影響を受けています。